はじめに

今、教会のこよみでは復活節です。イエス様は、私達の罪が赦される為に十字架にかかって下さった、その受難を覚える受難節から、今や、死に勝利してイエス様が復活された、その喜びの中に私達は置かれています。寒くきびしい冬を過ごした私達は、今、庭の草木も芽吹き、花々が咲き始めた春を迎えています。
 イエス様の有名な言葉の一つに「一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ。」があります。
一粒の麦が地中に埋もれて古い命を失うならば、やがてその殻を破って、新しい命が生れ出るように、この言葉は、イエス様御自身を一粒の麦に譬えて、イエス様が、人間を罪から救い出して永遠の命を与える為には、イエス様はどうしても死ななければならないことを意味した言葉です。そして予告通り、イエス様は十字架の死を受け入れられ、神様によって復活の命が与えられました