はじめに

 使徒言行録は、イエス様の復活後、弟子達がどのように伝道して福音が拡がっていったのか、ルカによる福音書の続きとして書かれています。前半では、主に弟子のペトロ達の伝道が中心になっていますが、後半は、パウロの伝道活動が中心となっています。パウロは熱心なユダヤ教徒で、イエス様を信じるキリスト教徒を迫害していましたが、ある日、迫害に向かう途上で突然天からの光が彼の周りを照らし地に倒れました。その時、天からイエス様の声を聞いたのです(参照:使徒言行録9章)。パウロは三日間目が見えず、食べることも飲むこともしない時を過ごしました。このイエス様との出会いによって、迫害者パウロは180度変えられ、熱心なキリスト教徒となり三回の伝道旅行を行ないました(聖書の最後の地図参照)。
今日の聖書は、第二回目の伝道旅行中、アテネでの出来事です。