アテネでの伝道

パウロの時代のアテネは、かつての繁栄は過ぎ去っていましたが、まだ、ギリシャ文化の中心地でした。18節によれば、人々が集まる広場には、エピクロス派やストア派の哲学者たちが集まり、議論の場となっていました。パウロはそこで福音を語りました。人々は、その内容をくわしく吟味する為、パウロをアレオパゴス(評議所)に連れて行きました。そこで語った内容が今日の聖書箇所で、アレオパゴスの演説として良く知られています。
パウロは、アテネの町におびただしい偶像があるのを見つけ、その中に「知られざる神に」という祭壇を見つけていましたので、アレオパゴスの真ん中に立ち、「あなたがたが知らない神様について、私がお知らせしましょう」と、語り始めました。パウロはこの説教で、三つのことを語っています。