偽預言者を警戒しなさい

今日の聖書は、神様のことを知った後の信仰の導き手について、イエス様が「偽預言者を警戒しなさい」と警告している箇所です。私達の社会でいえば、宗教的な指導者(キリスト教会では、牧師・神学教師など)の中に、にせものがいるという警告として聞きます。
旧約の時代には、神様が選び、神様の言葉を聞き、それを人々に伝える預言者がおりましたが、それと同時に偽(にせ)の預言者も存在しました。預言者エレミヤはこのように語っています。「万軍の主はこう言われる。お前達に預言する預言者達の言葉を聞いてはならない。彼らはお前たちに空しい望みを抱かせ 主の口の言葉ではなく、自分の心の幻を語る」。
預言者は、人々に空しい希望を抱かせ、神様を信頼しない人々に「平和」を約束し、頑固に自分を変えない人々に「災いは起こらない」と語ります。神様は聖なる方・正しい方ですから、悪を憎み、神様への不従順に対しては怒る方です。しかし偽預言者は、人々の耳に心地良い言葉しか語ろうとしません。真の預言者であれば、聞く人によって語る言葉を変えたり、語る結果を恐れたりせずに、神様の言葉をそのまま伝えるのです。