ピラト

 私達は礼拝で毎週、「使徒信条」の中で「…主は聖霊によりてやどり、処女マリアより生れ、ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け、十字架につけられ…」と告白します。ピラトはローマから派遣された第5代ユダヤ総督として、その在任はAD26年から36年迄との記録が残っています。当時の信徒達にとり、ピラトはイエス様の処刑を許した異邦人として、はっきりと記憶されていたのでしょう。私達信仰者は、ピラトのもとで実際に大変な苦しみを受けたイエス様の、裁判の屈辱と十字架の苦痛を実感として受け取ることができます。