「信仰によって」

 今朝読んだヘブル書11章は、信仰によって神様に認められた旧約聖書に登場する人々について語られています。その中の一人が「モーセ」です。モーセについて聖書は五つの出来事を取り上げて、信仰がどのように働いたのかを伝えます。
第一に、モーセの両親は「信仰によって」、王の命令を恐れずにモーセの命を守ったこと。
第二に、成人したモーセが、自分がイスラエル人であることを知った時、「信仰によって」エジプト王女の息子として生きる道を捨て、神の民であるイスラエルの民として生きる道を選んだこと。
第三に、モーセが神様から与えられた使命「イスラエルの民のエジプト脱出」を果たす為に、「信仰によって」エジプト王との交渉のすべてを成し遂げたことです。国の最高権威をもつ王を怒らせたら自分の命はないことを承知で、王を恐れなかったことです。それが出来たのは、信仰によって「目に見えない方を見ているようにして、耐え忍んでいた」からだと聖書は伝えています。
第四に、エジプト脱出直前に神様が起こされた災いの最後に、最初に生まれた子供が死ぬという災いがありましたが、イスラエルの民は、その災いから逃れるために、神様から教えられた通り、小羊の血を鴨居にぬることによって免れることが出来ました。これも信仰による行為です。
第五に、モーセに導かれたイスラエルの民が、陸地を通るように紅海をわたった奇跡も、「信仰によって」なされました。