主に寄り頼む者の勝利

 詩編22編は、ダビデ王が敵に囲まれて絶体絶命の中、神様に助けを求め、その救いを信じ続けて本当に助けていただき、そのことによって、神様を賛美する気持がわき起ることをうたっています。敵に囲まれ悲痛な心情から救いを得て、最後は神様の救いが世界中、子子孫孫に広がることを預言し、その世界を賛美しています。この詩編が預言として示されていることは、現状がいかに悲惨で負けているような状態でも、「主」により頼む者の最後は、「主」による勝利、時空を越えた喜びの世界の到来の「希望」を持つことができるということを暗示しています。イエス様がゴルゴタで、人間界の刑罰による死を迎えようとも、その先には「神様側の絶対的な勝利の希望」があるのです。