はじめに

 今日は、「しゅろの聖日主日)」です。今日から受難節の、最後の一週間が始まります。イエス様がエルサレムの町にロバの子に乗って入城された時期、ユダヤでは「過越しの祭り」(ユダヤ教の三大祭の一つ)のため、大勢の人々がエルサレムに集まっていました。イエス様が来られると聞き、群衆が「しゅろの枝を手にとり、町の門まで出迎えに集まり、口々に「ホサナ、主の名によって来られる方に、祝福があるように」と叫び続けたことがヨハネ福音書に記されています。(新共同訳:なつめやしの枝)。マタイ福音書では、「大勢の群衆が自分の服を道に敷き、又ほかの人々は木の枝を切って道に敷いた。そして群衆は、イエスの前を行くものも、後に従う者も叫んだ。『ダビデの子にホサナ。主の名によって来られる方に、祝福があるように。』」と記しています。(「ホサナ」は、元来、神様に向かっての叫びで『救いたまえ』という意味がありますが、時代と共に変化し、この時、「栄光あれ」という意味でつかわれたようです。)