44章1−8節
1 そして今、わたしの僕ヤコブよ/わたしの選んだイスラエルよ、聞け。
2 あなたを造り、母の胎内に形づくり/あなたを助ける主は、こう言われる。恐れるな、わたしの僕ヤコブよ。わたしの選んだエシュルンよ。
3 わたしは乾いている地に水を注ぎ/乾いた土地に流れを与える。あなたの子孫にわたしの霊を注ぎ/あなたの末にわたしの祝福を与える。
4 彼らは草の生い茂る中に芽生え/水のほとりの柳のように育つ。
5 ある者は「わたしは主のもの」と言い/ある者はヤコブの名を名乗り/またある者は手に「主のもの」と記し/「イスラエル」をその名とする。
6 イスラエルの王である主/イスラエルを贖う万軍の主は、こう言われる。わたしは初めであり、終わりである。わたしをおいて神はない。
7 だれか、わたしに並ぶ者がいるなら/声をあげ、発言し、わたしと競ってみよ。わたしがとこしえの民としるしを定めた日から/来るべきことにいたるまでを告げてみよ。
8 恐れるな、おびえるな。既にわたしはあなたに聞かせ/告げてきたではないか。あなたたちはわたしの証人ではないか。わたしをおいて神があろうか、岩があろうか。わたしはそれを知らない。
はじめに
アメリカの感謝祭(Thanks Giving Day)にならって、私達の属する日本基督教団は11月第4日曜日を収穫感謝日と定めています。アメリカでは11月の第4木曜日に全家族が集まってお祝いし、その週は学校や会社がお休みになります。(イギリスでは昔はLammas8月1日,今はHarvest Festivalを9月の第4日曜日に教会で守る。国によって日時の設定の仕方が異なる。)アメリカの感謝祭は、イギリスから船でマサチュセッツのプリマスに着いた最初のヨーロッパ人達が、原住アメリカ人に助けられながら、1621年、最初の収穫の時を迎え、この収穫を与えて下さった神様の守りに対して感謝を捧げようと自分達を助けてくれた原住アメリカ人を招待し、御馳走を作り、共に豊かな時を過ごしたことから始まりました。
10年以上も前になりますが、アメリカ人宣教師の話を聞きました。この原住アメリカ人など少数民族の人達は、現在、高い割合で貧困、病気、失業、アルコール中毒など社会の底辺に置かれており、彼らは現在「スープ・キッチン」といわれる慈善団体や教会の活動による無料の食堂で感謝祭の夕食をとるということでした。その宣教師は「感謝祭は、神に感謝するという同じ価値観のもとに集まり、感謝し、共に分け合う時である」と言われました。私達の教会も、「恵みを下さり、天からの雨を降らせて実りの季節を与え、食物を施して、私達の心を喜びで満たして下さる神様」(使徒言行録14:17)に感謝する時として共に集い、分け合い、生かされている命を互いに喜ぶ時として、礼拝後には収穫感謝愛餐会を計画しています。
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伝える者と信じない者
弟子達は復活のイエス様に会ってひれ伏しました。十字架の死を超えて神様によって復活された神の御子イエス様として礼拝しました。ところが聖書には「しかし、疑う者もいた。」という一文が挿入されます。
弟子達は復活についてイエス様から生前、聞いてはいました。しかし「マリアは・・この事を知らせた。しかし彼らはイエスが生きておられること、そしてマリアがそのイエスを見たことを聞いても信じなかった。その後、・・イエスが別の姿でご自身を現わされた。この二人も行って残りの人達に知らせたが、彼らは二人の言うことも信じなかった。」(マルコ16章)。とあります。又、復活のイエス様が弟子の前に現れた時、「彼らは恐れおののき、亡霊を見ているのだと思った。そこでイエスは言われた。『なぜうろたえているのか、どうして心に疑いを起こすのか。』」(ルカ24:37−)と問われました。さらに疑っていたトマスに言われました。「信じない者ではなく、信じる者になりなさい」(ヨハネ20:27)。
「すべての民を弟子とし、洗礼を授け、教えをすべて守るように」
十字架と復活。それは死と甦りの信仰です。死とはそれまでの自分が死ぬことです。神様よりも自分の思いを優先順位の先頭に置いてきた過去の自分、罪ある自分がイエス様の十字架と共に死ぬ。そしてイエス様の甦りと共に新しい自分としてよみがえらされる。そのしるしがバプテスマ(洗礼)です。教会は、イエス様を神の子と信じてイエス様に従う決心が与えられたキリスト者の群れであり「信仰告白共同体」です。この信仰は、自分が努力して獲得したものではなく、求める者に一方的に恵みの賜物として与えられたものです。私達は受けるのみで、自分に何の功績もありません。
私達の伝道所は、この十字架と復活の信仰を弟子達から代々の教会を経て受け継ぎ、信じる者に洗礼を授け、「神様を愛し隣人を愛する」というイエス様の教えを守るように伝え続けます。