はじめに

 今日の聖書は、イエス様がユダヤの国境外のティルスとシドン(地中海東のフェニキア)地方に行かれた時のことです。イエス様がそのような地方に出かけられるのはめずらしいことで、おそらく群衆から離れ、静寂を求めて、或いは弟子達を教える為に・・と推測されています。この地にはカナン人(昔ユダヤ人から追われたパレスチナ住民)が住んでおり、彼らはユダヤ人を歓迎せず、ユダヤ人も彼らを神を知らない汚れた異教徒として、そのままでは救いから排除されている民として軽蔑していました。