エルサレム入城

 イエス様はエルサレムの町にお入りになるにあたり、勝ちどきをあげて自分の国に帰ってくる王のように、入城することを考えておられました。但し一番違うところは、馬ではなく「ろばに乗って」ということです。馬が戦いの象徴とすれば、ろばは平和の象徴です。イエス様は平和の王として神様から遣わされました。人間は罪の為に、神様から離れて断絶関係にありましたが、神様から、罪の赦しをいただく為に、これから「和解の使者」として受難の時を迎えようとされているのです。イエス様をメシと信じる人々のメシア像は、ローマからの独立を勝ち取る為に戦う馬に乗る王の姿であり、ろばに乗る王ではありませんでした。けれどもイエス様が二人の弟子を遣わした目的は、エルサレムにお入りになる時に乗る「ろば」を連れてくることでした。