神の子イエス・キリスト

 今朝のマルコ福音書の冒頭は「神の子イエス・キリストの福音の初め」という一言から始まります。マルコの福音書の特長は、第一に「最初に書かれた福音書である」、第二に「誕生の記述がない」、第三に「イエス・キリストとは誰なのか」を速やかに語っています。この第三の答えが、冒頭の「神の子イエス・キリスト」なのです。
 イエスとはギリシャ語の読み方で、ヘブル語では「ヨシュア」となります。ヨシュアとは、「ヤハウェ(神)は救いなり」という意味があります。キリストとは「油注がれた者・救い主」という意味です。つまりイエス・キリストとは、イエスは神の子でありキリストだというのです。この(福音)(良き知らせ)が、これから始まる物語であるということです。イエスがどんな神の子で、どのような救いをもたらしたのかが、このマルコ福音書16章の中に書かれています。