はじめに

 本日の聖書にはサドカイ派の人々が登場します。彼らはイエス様に質問をしますが、その目的は自分達の「復活はない」という考えを論証する為に、そして復活を語るイエス様の矛盾を指摘し、イエス様が答えに窮する姿を期待して来たのです。彼らのような、自分達の権威を見せびらかす為、又、相手の社会的評価を引きずり下ろすことを目的に、悪意をもって質問する姿の中に、私達は人間にひそむ罪をみることが出来ます。そしてこの問答がイエス様のエルサレム入城後の十字架にかかられる週の出来事であり、あの手この手でイエス様を陥れようとする反対者達の勢いを見ます。