偽善の中身

 第一には、天の国について語りながら、自分も入らず入ろうとする人をも入らせない。第二には、異教徒をユダヤ教徒にしようと一生懸命だが、彼らがユダヤ教に改宗すると自分より悪い地獄の子にしてしまう。第三には、「責任回避・言い逃れ」の論理。第四には、収入、収穫の十分の一の献げものについての律法を守ることには細心の注意をはらいながら、他方、律法の教える最も重要な正義や慈悲、誠実については気にとめない。第五には、儀式的なきよめの規定に基づいて、器の外側をきれいにするように主張するが、彼ら自身は、見える外側と見えない内側が全く相反していること、第六も、彼らの矛盾点(白く塗られた墓のように、外部の美しさと内部の汚れを合わせ持っている点。そして最後の指摘は、彼らの過去と現在を問題にします。彼らは、殺害された預言者達をいかに尊敬しているかを示す為に、墓を建てたり記念碑を作ったり飾りたてたりしました。そして自分達がその時代に生きていたら、殺す側にはつかなかっただろうと言いました。イエス様は、それらの行為は彼らが殺人者の子孫であることを告白しているだけでなく、現在もキリスト教会が送りだしている預言者を迫害して殺している、と断罪します。