「へびよ、まむしの子らよ、どうしてあなたたちは地獄の罰を免れることができようか。」(33節)

 イエス様は当時の宗教的リーダーであり、権威をもっていた律法学者とファリサイ派に対する悔い改めへの希望を放棄されました。もはや、彼らに忠告することは出来ず、彼らは裁きを逃れることはできません。イスラエルの歴史においては正しい人の血が流されてきました。その血痕が今も消えていないとイエス様は語ります(35節のアベルについては創世記4章・ゼカルヤについては歴代誌下24章を参照)。彼らの歴史は最初から最後まで神の人を排斥し殺害した歴史といえるでしょう。イエス様はご自分がやがて殺され、さらにその後も弟子達が迫害され、殺されるのを知っておられました。神様がイスラエルの民を選ばれたのに、その民が神様に逆らい、それ故、その血の報復がここで預言されているのです。