「福音には、神の義が啓示されている」(17節)

 「福音=主イエス・キリストには神の義が表れている。明らかに示されている。」といえます。「キリストにおいて明らかにされた神の義」とはどういうものであったでしょうか。それを一言で説明しているのが讃美歌262番「十字架のもとぞ いと安けき、神の義と愛の合えるところ(一緒になっている)」です。この神の義は、福音のもとに表れる(正義がそこに現れる)、或いは、悪を裁き罪をこらしめるということにとどまらず、神の義と愛が一緒になっている。つまり神の義がイエス・キリストに表れるということは、敵をも愛し、罪をも赦す。そういう愛、救いの力と同時に神の義が表れている。それがイエス・キリストに表れた神の義でしょう。