第二のこと

 集中的に聖書が語っている第二のことは、復活したイエス・キリストの体についてです。あの疑い深いトマスは、自分で指をわき腹のさされた穴に当て、手に打ち付けられた釘の後を触らなければ信じられないと言いました。イエス・キリストは「触りなさい」と言って「信じない者ではなく、信じる者になりなさい」(ヨハネ20:27)と語ったあの場面です。あの場面でイエス・キリストは、戸にはみな鍵がかけられてあったのに、真ん中に来て立ったと記されています。しかも彼らと一緒に食事をしたとあります。イエスはシモン・ペテロに「私を愛するか」と問い、ペテロは「はい、私があなたを愛しているのは、あなたがご存知です」と答えると「私の小羊を飼いなさい」と言われたのも、食事が終わった後の場面です(ヨハネ21:15−)。復活したイエス・キリストが、幽霊のような幻影ではなくて触れることが出来、又食事をとる、そのような方である。不思議な出来事、そして常ならぬ姿としてのイエス・キリスト。聖書が集中して語ることは、復活したイエス・キリストイエス・キリストである、ということと、その姿でありました。