ゲッセマネの祈り

「父よ、出来ることなら、この杯を私から過ぎ去らせて下さい。しかし私の願いどおりではなく、御心のままに」。「父よ、私が飲まないかぎりこの杯が過ぎ去らないのでしたら、あなたの御心が行われますように」

 ゲッセマネの祈りは、「父なる神様が十字架という苦悩を自分に与えるならば、この苦悩を受け取ります、父なる神様が苦い杯を自分に手渡すならば、それを飲みます」という服従の祈りです。私達人間の罪の深さを知り、創り主である神様と造られた人間の「罪による断絶の深さ」を知るイエス様は、神様の怒りをご存じでした。「十字架によるとりなし」の道が神様の御心ならば、御心のままに、と祈られました。ここに人間と神様との和解の福音の道が開かれたのです。