律法は罪の自覚のみ

 どういうふうに律法は養育係、案内役になるかというと、まず第一に、律法はキリストに導く反面教師ということです。「なぜなら、律法を実行することによっては、誰一人神の前で義とされないからです。律法によっては、罪の自覚しか生じないのです。」(3:20)。律法は反面教師とまでいわなくても、普通には導かない。反対の方向に導くのです。律法は罪の自覚しか生じない。罪の自覚だけなら「証しする」のとは反対です。しかしこれは律法の重要な役割といえます。