はじめに

 本日の聖書箇所には、イエス様がユダヤ当局者から捕えられる場面が描かれています。神の国について宣べ伝えていたイエス様が、どのようなプロセスを経て十字架という極刑につけられて殺されたのか、福音書にはくわしく(26章から7頁にわたり)記されています。つまり福音書の著者が、それほど大事な重要な出来事としてとらえているからにほかなりません。ゲッセマネの祈りを終えられたイエス様は、さきほど迄ご自分の弟子であったユダに先導されて、剣や棒をもって自分を捕えにきた大勢の人々をご覧になりました。大勢でやってきたのは、イエス様が抵抗をすることを想定したからであり、弟子達が徹底抗戦した時に備えてのことでしょう。今朝は逮捕の場面から、四つのことを考えたいと思います。