背景

 エルサレム神殿の「美しい門」のそばで、足の不自由な40歳過ぎの男が毎日物乞いをしていました。ある日祈る為に神殿を訪れたペトロとヤコブはこの男から施しを乞われました。その時二人は「金銀は私にはないが持っているものをあげよう。ナザレの人、イエス・キリストの名によって立ち上がり歩きなさい」と命じました。その結果それ迄一度も歩いたことのないこの男の人が立って歩き出し、ペトロ達と一緒に神殿に入ったのです。この人が喜び、歩き廻り、神様を賛美する姿を見て、彼が物乞いをしていた男だとわかった民衆は我を忘れるほど驚き、集まってきました。