ただし、現実的な課題も重要である

 しかしそれと同時に、「人が生きる」という地上的な事柄への配慮や現実的な課題に対処することの大切さも語られています。この職務をただ漠然と有志の方の奉仕に委ねるのではなく「霊と知恵に満ちた評判の良い人」を選び、その使命が神の力によって遂行できるように「按手」(あんしゅ・手を置いて祈る)をした(6節)、というこの経緯をみただけでも、この仕事を使徒達がどれ程大切に考えていたかを私達は知ります。