私達は神のかたちに似せてつくられた

 創世記1章26節に、神様はこの世をすべて創造され、人間を造ろうとした時、「我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう。そして海の魚、空の鳥、家畜、地の獣、地を這うものすべてを支配させよう。」とおっしゃることから始まったことが記されています。私達は「神のかたちに似せて」造られたのです。私達がこのように生きていながら「この人はとても良い人だ」と思う人も沢山いますが、時には「この人はこの地球からいなくなってもいいのではないか」と思わせられるような人もいます。しかしその人の中にも神様のかたちがある。神様がご自身のかたちに似せてその人も造られたというところに、私達は人間の尊さ、人間の価値を見ます。私達の目には要らないと思われる人であっても、いかに大切な存在であるかを考えるのです。神様のかたちにかたどられた人間を見て、神様はよしとされ喜ばれました。又、エデンの園に全てのものを備えて、それを神のご命令によって人間が支配するようにしました。それなのに人間は、神様の命令に背くことによって、エデンの園から追放されることになります。その後、生まれた子供が自分の弟を殺す。またその次の人間の歴史を見ると、復讐に復讐を重ねて血まみれの歴史が始まっています。自分の弟を殺したカインは不安と恐怖の人生になりました。憐れみ深い神様によって、カインは何とか死から守られる人生になりましたが、この世をさまよい、底もつかない不安の中で生きるものになりました。