主は羊飼い

 学びたい第一のことは、「主は羊飼いである」ということです。以前、使用していた口語訳聖書では、「主は私の牧者」と訳されておりました。今日、私達が使っている新共同訳聖書は「私」という部分を訳さずに、「主は羊飼いである」と訳しています。原文では「わたし」という文字が記されていますので、この箇所を直訳するならば、「主は我が飼い主」、「主は私の飼い主、私を導いてくれる方」という訳になります。先ほどカレンダーの話をいたしましたが、その絵に描かれている羊飼いは、左手に長い杖を持っていて、私共も羊飼いの杖というと連想出来ますが、杖の先の方が、ぐーと曲がっております。この杖というのは、狼などの野獣から羊を守る為の武器であると同時に、普段は、羊は目がそれほど良くないというか近眼のようなもので、目先のことしか見えませんので、羊が群れから迷い出ようものならば、その首のところを曲がった部分でひっかけて、元の場所へ戻す。そういうことの為に杖は使われる。その杖をもっている主は、私を導く羊飼いである、と冒頭で言っています。