はじめに

 使徒言行録は、イエス様の福音宣教のご命令がどのように弟子達によって果たされ、福音が拡がっていったのかを伝えている書物です。使徒言行録の主役は、常に、福音宣教を導かれる神であり、イエス・キリストであり、聖霊です。しかし今日の使徒言行録の20節から23節は、イエス様の弟子であるヤコブを殺し、続いてペトロをも殺そうとしたヘロデ・アグリッパ王一世の最後について書かれています。これは非常にめずらしいことであると同時に、何か大切な意味が含まれているように思います。