伝道を妨げたユダヤ人魔術師

 「聖霊によって送り出されたバルナバとサウロ」(4節)は、マルコと呼ばれるヨハネを助手として連れて、初めにバルナバの出身地であるキプロス島に向かいました。最初に着いたサラミス(聖書の後ろの地図7参照)では、ユダヤ人の会堂で神の言葉を告げ知らせ、島全体を巡りパフォスまで行きます(同地図)。パフォスは、ローマ総督パウルスの居住地でもありました。総督パウルスは賢明な人物で、二人を招いて話を聞こうしますが、総督と付き合いがあった魔術師で偽預言者のバルイエスは、自分と総督との関係が切れてしまうことを恐れ、総督を信仰から遠ざけようとします。