新約聖書では・・

 パウロは「働きたくないものは、食べてはならない」(2テサロニケ3:10)と語っています。東北を代表する思想家の一人、安藤昌益は「耕さざるもの、食うべからず。」と言い、福沢諭吉が、裕福な家庭に生まれてもぶらぶら暮らして衣食するのは道理に反すると戒めています。パウロはそれに続けて「自分の仕事に励み、自分の手で働くように努めなさい。そうすれば、外部の人々に対しても品位をもって歩み、だれにも迷惑をかけないで済むでしょう」(1テサロニケ4:11−12)。つまり独立と品位を言っています。そして「労苦して自分の手で正当な収入を得、困っている人々に分け与えるようにしなさい。」(エフェソ4:28)と言います。自分のお金で寄付し、困っている人を助けなさいというのです。パウロは働くことの意義を、1.働くことの尊さ 、2.独立と品位 、3.必要な援助、の三つをあげます。