はじめに

 今日の聖書は、見出しに「エルサレム使徒会議」とありますように、イエス・キリストの福音が正しく宣べ伝えられていくために、正式な会議を必要とするほどの問題が起こったこと、そしてその会議を通して意見の対立がおさまり、重要なことが決定したことが記されています。そもそも、信仰の世界に会議など必要かと疑問に思う方もおられるでしょう。信仰は一つ、真理も一つですから、正しい信仰を持ち合わせていれば、意見の対立などないのでは・・と考えるのは自然です。しかし2節に、パウロバルナバと、(異邦人にも割礼を要求する)ユダヤキリスト者の間に、激しい意見の対立と論争が生じたとあります。なぜでしょうか。