リディアの申し出

 リディアは、パウロ達一行の滞在先として自分の家を開放したいと申し出ます。15節には「無理に承知させた」とありますので、パウロ達は、この申し出を初めは断っていたようです。その理由として考えられるのは、パウロ自身、自分の生活は自分の労働で支えることを原則にしていたことです。彼は手紙で、「私達は、・・誰からもパンをただでもらって食べたりはしませんでした。むしろ、誰にも負担をかけまいと、夜昼大変苦労して、働き続けたのです。援助を受ける権利が私達になかったからではなく、・・(略)。私達は『働きたくない者は、食べてはならないと命じていました。』」と書いています。


さて、リディアの心を開いて下さったお方は、今も私達に働いておられます。私達も神様の前に心を開かれるように聖霊の導きを祈りましょう。そしてそこから、他者への愛の行為へと導かれたいと願うものです。