万人祭司

 最後に、宗教改革者のルターやカルヴァン、特にルターから、この日常的な礼拝と共に、奉仕するということで最も大事なことを教わっていると思います。それはペテロ第一の手紙(2:5,9)やヨハネ黙示録(1:5−6)にある、「万人祭司」という言葉です。キリストを信じる全ての者は、祭司である。神に仕える、奉仕する者であると言いました。それに基づきルターは祭司としての務めを七つ言っています。その内、一つは神に対する奉仕は神の言葉を伝えること、「伝道」です。牧師になって伝えることも含まれますが、私共一人一人が神の言葉を教え伝える、伝道するということが、日常生活における神に対する奉仕であるということです。もう一つ御紹介したいのは「執り成しの祈り」です。


他の人の為に、他の人の信仰の為に、他の人の苦しみの為に祈るという執り成しの祈りです。これは多分、私共が病床にある時も、或いは年齢が高じても出来る、最も大切な、誰にでも出来ることではないでしょか。