12の籠

 伝道に派遣され、旅から戻り、休む間もない弟子達でしたが、彼らは「神の国」をこの世に実現する為の働き手として、神の国を表わす「奇跡」に立ち会うことになりました。全ての人が、主の憐みによって与えられた恵みの糧で、霊的にも肉体的にも十分満たされ、「パンの屑と魚の残りを集めると、12の籠に一杯に」なりました。12は聖書ではイスラエル12部族を示すことが多くありますので、ここではイエス様は、旧約聖書を通して神様を証ししてきたイスラエルの民全体に遣わされた救い主(メシア)であることを示していると考えられます。そしてイエス様が来られた新約聖書の時代以来、イエス様は「神の民・イスラエル」に代わり、今や、「信じる者すべての人」の救い主(メシア)です。