はじめに

 パウロ達がフィリピを出て向かった先はマケドニアの首都、テサロニケでした。ここでパウロは三回の安息日にわたってユダヤ人の会堂で伝道しました。パウロの語ったことは、1.メシアは必ず苦しみを受けることになっていたこと(イザヤ書53章4−5など)。2.メシアは死者の中から復活することになっていたこと(詩編16:10など)。3.旧約聖書で預言されていたメシアは今、自分が伝えているイエスであること(イザヤ11:1−)でした。「旧約聖書の預言は、イエス・キリストにおいて成就した!」そのことを、パウロ安息日に会堂に集まって来たユダヤ人およびユダヤ教に関心を持ち、旧約聖書を学んでいる異邦人の人々に語ったのです。