はじめに

 パウロは第二回目の伝道旅行からアンティオキアに戻ったあと、再び、第三回目の伝道旅行に出かけて行きました。パウロがエフェソに到着する前に、アポロという聖書にくわしい雄弁家がエフェソに来て、伝道していました。「彼は主の道を受け入れており、イエスのことについて熱心に語り、正確に教えていたが、ヨハネバプテスマしか知らなかった」(25節)。アポロが、ヨハネバプテスマしか知らなかったということは、伝道者としては不十分でした。アポロの話を聞いていたアキラとプリスキラ夫婦は、アポロを、エフェソにある自分達の家に招き、更にくわしく神の道を説明して教えました。夫婦は、パウロが教えたイエス・キリストについて、救いについて、聖礼典についてていねいに語ったことでしょう。