はじめに

 今日の聖書は、パウロがエフェソの教会のリーダー達に別れを告げるに際し、あたかも遺言を残すように語る場面です。パウロはまず、自分がこれまでどのように生きてきたかを思い起こしてもらいたいと語り始めます。第一に「自分を全く取るに足りない者」と思って主に仕えてきたこと、第二に「涙を流しながら」主に仕えてきたこと、第三に「ユダヤ人の陰謀の試練に遭いながら」主に仕えてきたことです。自分を低くして、涙を流すほど真剣に誠実に教会の人々に向き合い、自分の福音宣教に反対する人達との戦いに負けることなく戦ってきた仕事を、これからはリーダー達が引き継ぎ、担い、教会を守り導いていくのです。