はじめに

 宗教改革から150年を経た1667年に、10月31日を宗教改革の記念日とすることを、ドイツとスイスとフランスのプロテスタント諸教会、及びアメリカの教会(その時点ではルーテル教会)が加わり、決めました。それは、1517年10月31日に、最初の宗教改革者(といってよい)ルターが、95ヶ条の提題(論題)を、ヴィッテンベルク城教会 の扉に掲げ、このことによって宗教改革の運動が起こったからです。この95か条の提題は二週間以内にドイツ全体に広まり、更に、ヨーロッパに広がっていきました。この提題をめぐりさまざまな論争、討論が起こり、ルター自身は四年後に当時の神聖ローマ帝国から追放されます。


ルターが95か条の提題を掲げた翌年5月、ルターが語った「神の愛と人間の愛」についての討論会での言葉を手がかりにして、今朝は、「神の愛と私達の愛」という説教題のもとで、ご一緒に聖書のメッセージを聞きたいと思います。