ローマの軍隊によって死を免れたパウロ

 パウロが神殿のおきてを破って異邦人を神殿に連れ込んだとの、うわさの真偽が確かめられないまま、パウロは神殿の境内から引きずり出され、裁判にもかけられず、リンチが行われ、殺されそうになりました。この時丁度、五旬祭というユダヤ教の大きな祭りの時期に入っていたので、警戒中のローマの軍隊がこの騒動を聞き、千人隊長および百人隊長と兵士達が神殿に駆けつけ、パウロの身柄を拘束しました。千人隊長は、パウロが何者で何をしたのかを群衆から聞き出そうとしますが、群衆は叫び続け、真相をつかむことは出来ませんでした。