神の守り

 朝になり、陸地を目の前にしたものの、船は浅瀬にぶつかり乗り上げて動かなくなり、激しい波によって船が壊れ始めました。そのため兵士は囚人を殺そうとしました。囚人を逃がせば、兵士は代わりに囚人と同じ刑を受けねばならないからです。パウロにとって最後まで死の危険が伴っていたのです。しかし百人隊長はパウロの命を守ろうと、兵士達の計画を思いとどまらせました。そして全員、泳いで陸に上がることができました。この百人隊長の「パウロを『助けたい』」と思ったのも、全員が『無事』であったのも、28:1の『助かった』のも、すべて同じ原語で「救う」という意味の言葉です。


 27章は、「神様によって救われた」キリスト者の証しの記録です。そして、それを読むわたし達も、この震災の中を神様によって救われた者たちです。