信仰者とそうでない者

 第二コリント書に「私達は見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存続するからです。」(4:18)。とあります。


 信仰がなければ、見える状況が絶望的であれば、絶望するしかありません。しかし信仰があれば、見える状況がたとえ絶望的であったとしても、「私達は四方から苦しめられても行き詰らず、途方にくれても失望せず、虐げられても見捨てられず、打ち倒されても滅ぼされない。・・イエスの命が現れるために。」(同4:8)とある通りです。


 276人の乗客乗員は、絶望の中で食欲もなく、二週間、何も食べていませんでした。パウロは彼らを励まし、生き延びる為に食べるように勧めました。そして、自分は必ず皇帝の前に立つという使命があって、神がそれをさせて下さるから、一緒にいるあなた達も必ず守られると語り、パンを取って神様に感謝の祈りを献げ、パンを裂いて食べ始めました。そこで人々も元気づいて、二週間ぶりに食事をとることが出来たのです。