「死の陰の谷を行くときも わたしは災いを恐れない。あなたがわたしと共にいてくださる。あなたの鞭(むち)、あなたの杖 それがわたしを力づける。(4節)

これは具体的にはどういうことを背景にしているのでしょうか。「ダビデの詩」(1節)とありますから、ダビデに寄せて作られた詩と考えて見ると、ダビデ王が直面した苦しみ、災い、死の陰の谷を考えて良いかもしれません。ダビデ王は王の中の王と言われながら、彼が仕えたサウル王からいつも死の恐怖を与えられていました。それだけでなく、息子アブサロムの反乱がありました。そのことも背景として考えられます。今回被災された方達は、津波で「死」を前にされましたが、このことは、後になって理解できるかもしれません。