はじめに

 今日の聖書は、イエス様がファリサイ派のある議員の家で、安息日の祝いの食事に客人として招待された時のことが記されています。1節の終りに「人々はイエスの様子をうかがっていた」とあります。うかがうとは、悪意ある目で偵察するという意味があります。イエス様の食事の席の前に、水腫をわずらった人がおりました。水腫とは異常な分量の組織液やリンパ液が体内にたまる病気で、エルサレムには多く見られたといいます。人々がうかがっていたのは、その水腫の病の人に対してイエス様が癒そうとなさるか、それとも安息日の規定に従う(=何もしない)か、ということでした。イエス様は、当日の招待主をはじめ、そこに招かれた人達が、どのような気持でご自分を見ていたのかを、全て見通されていました。そこで、イエス様の方から彼らに質問しています。

安息日に病気を治すことは律法で許されているか、いないか」と。