沈黙

当時の考え方からすれば、病気を治すのは仕事のひとつとされ、安息日に働くことは禁じられていましたので、治療のたぐいは、してはならないことでした。(命に危険が及ぶ場合には、何らかの処置をとることは認められた)。

エス様からの質問に対して、「彼らは黙っていた」(4節)とあります。6章では、イエス様が安息日に手のなえた人を癒した時、ファリサイ派の人達が怒り狂って、イエス様を何とかしようと話し合ったと記されていますから、ここでも彼らは、イエス様が律法を破るのではないか、もし安息日の規定を破ってこの水腫の人を癒すならば、自分達はその証人として訴え、社会から追放しようという思いがあったのではないかと想像されます。