はじめに

 受難節に入り一ヶ月が過ぎました。この時期は私達キリスト者にとって、2000年前、「イエス様が私達(私)の罪のために十字架にかけられた」出来事を思い起こして、罪と向き合い、克己・修養・悔い改めの時です。

日本では、「罪」という言葉は、法を犯して刑務所に行くことを思い浮かべる為に、日常会話にはあまり登場しません。日本の文化は、「恥の文化」と言われ、「人間社会の人の目」を意識します。対する西洋の「罪の文化」は「人間社会の目」ではなく、「神様の目」を基準とします。