神様は、聖であり、義である神様です。この神様への信仰を中心としている聖書には、「罪」と言う言葉は多種類におよび、真剣に取り上げられています。「的を外す、失敗する」「悪を行う」「背き、反逆」などの意味を持ちますが、「罪」の語は、罪の結果としての罪責(罪を犯した責任)だけでなく、その罪に対する罰、さらには償いをも示しています。「罪」は、罪の発端から結末、さらには罪の除去、そして罪からの救済まで互いに切り離すことの出来ない事柄として、取り上げられています。罪の考え方の基調となっているのは、人は神に似せてつくられた神様の作品であり、本来はエデンの園の住人であるということです。罪とは、神様に似せて作られた部分を失った人間の堕落であり悲劇であり、神様から離れることです。罪の反対は神様への「従順」であり「信仰」です。