はじめに

 イエス様は「律法学者に気をつけなさい」(38節)と言われました。
「気をつけなさい」は、「じっと見つめてわかる」という言葉が使われています。イエス様が、律法学者をじっと見つめて観察された結果、次の五つのことを挙げられました。「長い衣(学者であることを表す)を着て歩き回りたがる」、「広場で挨拶(地位や権力や財産によって、他人がひれ伏す)されたがる」、「上座(祝い事などの宴会で、その地位の為に来賓としてもてなされたり、更には礼拝でさえも、特別席に座るよう丁寧な扱いを受ける)に座りたがる」、
「やもめの家を食い物にする(当時の男尊女卑のユダヤ社会においては、未亡人は大変弱い立場にあり、社会全体で、彼女達の暮らしを支えていた。そのようなやもめの家に入り込み、宗教上大事なことだからと、彼らは自分達の生活を肩代わりさせていた)」、「見せかけの長い祈りをする」という五つの行動です。