終末は「いつ」起こるか

マルコ福音書13章は、「終末の日」についての弟子達の質問から始まり、イエス様が分かりやすく答えようとされた教えで構成されています。質問は、「それがいつ起こるのか」、そして「どんな徴(しるし)があるか」でした。今日の聖書は「いつ起こるか」についてのイエス様の答えです。
結論から言うと、それは、イエス様を地上に派遣した天の父である神様だけが御存じでイエス様ご自身も知らないという答えでした。 しかし、イエス様の言葉を聞き、終末について気を付けている人には悟ることが出来ると言われます。いちじくの木の変化を見て「夏」の到来を悟るように、戦争・地震・飢饉・迫害・天変地異などの徴を見たら、終末が近づいたことを「悟りなさい」と、教えられました。 
イスラエルの人々にとり、いちじくの木は平和と繁栄をイメージする植物の一つです。罪多い人間にとって、終末の徴は恐ろしさが強調されますが、実は神の国にとっては繁栄の夏を迎えるための前触れであり、恐れではなく、むしろ喜びであることが読み取れます。なぜなら終末には、イエス様の方から信じる私達に近付いて来て下さるのですから。