キリスト御自身の言葉

ところでその後、イエス・キリストは劇的な変化を示します。
どういう変化かと申しますと、旧約聖書から引用するのではなくて、「ご自分の言葉」によって言葉を伝えている。ガリラヤ湖畔の山上において、イエス・キリストは民衆や弟子達に語るのです。
「『何を食べようか』『何を飲もうか』『何を着ようか』と言って、思い悩むな。何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな、加えて与えられる。だから、明日のことまで思い悩むな。その日の苦労は、その日だけで十分である。」(マタイ6:31−)
ここでは、イエス・キリストはもう旧約聖書から引用すると言う形ではなくて、自らの言葉として語っているのです。