敵意

 殺されることになった直接の原因は,ユダヤ教指導者達の「敵意」でした。敵意こそイエス様を十字架につけたものです。神様は、イスラエルの民が最も貧弱な民であったゆえに、御自分の民として選び愛し、その証しとして「律法」を授けられました。しかしイエス様の時代のユダヤ教は、それを忘れ、律法を形式的に守ることを重要視しました。又、「選びの民」としての責任を果たすよりも「選び」を傲慢に受け取りました。イエス様が彼らを痛烈に批判(マタイ23:1〜36他)したことや、民衆のイエス様人気に対する「敵意」から、ユダヤ教指導者達はローマの役人と、付和雷同的な民衆を焚きつけて、イエス様を十字架につけるように画策したのです。
 彼らは神様の御心を聴くことより、自分達の権威の失墜を恐れたのです。