み言葉と共に働く聖霊 

第一に、聖霊が共に働く御言葉は、神の、旧約聖書における約束・預言です。そして第二に、旧約の約束が実現された福音です。そして第三に、その福音を私達に悟らせ、受け入れさせ、告白させる。
これらの三つの「み言葉」と共に働く聖霊によって、教会は生れ、つくられました。今後もそのようにして、教会は形成されていくでしょう。
福音とはキリストそのものであり、キリストによる救いの出来事が事件となりました。そのキリストの十字架と復活を明らかにしてゆくのが聖霊です。「聖霊によらなければ、だれも『イエスは主である』とは言えない」とパウロ自身が告白しています。
旧約の預言や約束、キリストの救い主としてのわざと共に、聖霊がどういう形で働くか、そのことを顧みてみたいと思います。聖霊について、キリストご自身が、「父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊が、あなたがたにすべてのことを教える」(ヨハネ14:26)と言われました。父なる神のもとから出る聖霊がくる。その聖霊が、キリストについて証しをする。証言する。しかもキリストは、「父なる神がキリストの名によって遣わす聖霊が、あなたがたにすべてのことを教える」と語り、父なる神と、御子キリスト、そして聖霊の三つが一つであることを告げておられます(三位一体)。
 
教会暦では、ペンテコステの次の日曜日から、「三位一体の主の日」となります(たとえば今日は、三位一体後の第何番目の主の日というふうに)。そういう生活の中に、私達はいます。
主の日(聖日)の説教は、キリストの十字架の死と復活を語り、それを根拠にして、そこを後ろ盾にして、そこを元にして、キリストの教え、キリストのなさったさまざまな奇跡、弟子達が語っている聖書の言葉、そういうものが語られ、又理解されている、ということでなければなりません。

今日のペンテコステの礼拝を共に守ることがゆるされましたことを心から感謝いたします。