神の小羊

キリストは、弟子達と共に、過越の祭りを祝って食事をします。その後、父なる神から与えられている、救い主としての最後のわざ=十字架にかかり復活なさる=を遂行していくわけであります。
そのキリストが、ヨハネ福音書によれば「見よ、世の罪を取り除く神の小羊」と呼ばれています。エジプト脱出の時、イスラエルの人々が神の下した災いを避けるために犠牲となった小羊にたとえて、その後、新約聖書において、キリストのことを「神の小羊」と呼ぶようになりました。ヨハネの黙示録5章では、「ほふられた小羊」・「あなたは、ほふられて、・・ご自分の血で、神のために人々をあがなわれ、」(参照:6−14節)とあり、7章では、「救いは、玉座に座っておられるわたしたちの神と、小羊とのものである。」(10節)と記されています。
キリストは、全人類の罪の贖い、罪の赦しの身代わりとしての「神の小羊」であるとヨハネ福音書は説いています。そういうわけで、「過越の祭り」は、キリストの救い主としてのわざと密接に関係しています。