預言の実現

エレミヤが生きた時代、イスラエルの人々は「主」である神様を崇めることを忘れる人々が多く、神様はエレミヤに、多神教の神々ではなく本当の唯一の神であるご自分に立ち帰るように、人々に伝えることを命令されます。しかし、目に見えない神様を畏れることをしなくなった人々には、エレミヤの言葉は単なる人間の言葉にしか聞こえなくなっていました。又、神に立ち帰らなければ「滅び」が待っているとの審きの言葉は、人々には受け入れられないものでした。彼は、孤独な道を歩まされることになります。エレミヤは預言者としての使命を果たして語り続けましたが、結果として、イスラエルの民は「バビロン捕囚」という、祖国を追われ、敵国に連行され、不自由な生活を強いられるという悲劇を目の当たりにします。神様の御言葉は、更にエレミヤに臨み、「主が選んだ一部の人間は70年後に再び故郷に戻れる!」と伝えられます。エレミヤを通して語られた主の預言は、敵国の王の、本当に思いがけない命令で実現するのです。